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2015年4月12日日曜日

日本共産党という不思議な政党

日本共産党山下書記局長が、昨日のテレビ番組週刊N新書(田勢康弘氏司会)に出ていた。最初の、「共産党は政権をとることが可能ですか?」という質問に、山下氏はYESと答えた。この不思議な政党の幹部に対する田瀬氏の対応は、極めて中途半端だった。
私は、日本共産党が政権をとる時代が来るとしたら、日本が中国の属国になったときだろうと思う。

共産党と言えば、「共産党宣言」や共産党の“テーマソング”というべき「インターナショナル」を思い出す。そして、共産党宣言に書かれている様に、歴史を階級闘争と捉えて、ブルジョア階級を支配者から追放するのが彼らの中心的政治思想だろう。また、インターナショナルに書かれている「立て飢えたるものよ」が、その政治的行動の核だろう。

しかし、共産党を名乗った政党が嘗て政権を握った国の実態はどうだったか。完全な独裁国家、中世的帝国だったのではないのか。現在、共産党が支配する国に中国と北朝鮮がある。中国の共産党大会でも、あの共産党の“テーマソング”である、「インターナショナル」が演奏される。また、北朝鮮でも金ジョンウンのことを皇帝ではなく、同志とよぶ。この実態と彼らの表向きの政治思想との極限的な乖離は、共産主義という政治思想は基本的なところに間違いがあるという証明ではないのか。

そして、中国共産党の首相を務めた温家宝氏とその一族は、何千億円という資産を築いたという。更に多くの共産党幹部が蓄財をしていることは、周近平氏の最近の”粛正”で明らかになっている。蓄財した共産党の幹部の多くは、米国などに資産を移しているのは今や常識である。http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20121106/239078/?rt=nocnt

先日、番組の名前は忘れたが、親が米国に買ったマンションに済み高級車に乗る中国人留学生の姿が映されていた。中国共産党幹部の子息である。そして、彼らの親の党幹部は、「起て飢えたる者よ 今ぞ日は近し 醒めよ我が同胞(はらから) 暁(あかつき)は来ぬ。。。」と共産党大会で歌うのだ。この事実を知っている国民のほとんどは、同じ政党名を持つ日本共産党を欺瞞政党であると思っている筈だ。

共産党が大切な本としている筈の「共産党宣言」も、“万国の労働者よ団結せよ”が主題である。上のインターナショナルと同じ様な意味である。山下氏が率いる日本共産党は、国民の為の政党だというのなら、過去の世界各国の共産党の歴史と今までの支配した国家の実態について、日本共産党独自で評価し公表・周知すべきである。何故なら、共産党は元々インターナショナルな政党で、世界の共産党と連携している筈だからである。もし日本共産党は、これまで各国で帝国を作った共産党とは違うのだと云うのなら、何故共産党という名前を使っているのか?その様な説明を国民にしっかりしないで、日本国の国会で議席を持っているのは有権者に失礼ではないのか。

共産党宣言の最後にこのように書かれている。「共産主義者は、その見解や目的を隠蔽することを、軽侮します。共産主義者は、その目的があらゆる現存する社会条件を暴力的に打倒することによってだけ達成できることを、公然と宣言します。支配階級は、共産主義革命に恐れおののけばよいでしょう。プロレタリアは束縛の鎖以外に失うものはありません。プロレタリアには勝ち取るべき世界があるのです。すべての諸国の労働者は、団結しよう!」

彼らは現在、この共産党宣言にある様な暴力革命を否定している。しかし、階級闘争的な政治思想に基づいて、社会主義革命を実現しようとしている。日本共産党がその綱領に書いているのは、資本家と労働者という階級の間の壁が、まるで国家と国家の壁よりも本質的であるという、あやまった歴史的視点に基づいた政治的方針である。19世紀のしかも一時期の政党だと思う。

注釈:この文章は昨日午前13時頃投稿しましたが、不十分な点が多かったため、本日(4/12)午前書き直したものです。

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