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2015年5月2日土曜日

ネパールでの地震災害救助隊について:生存者の生活支援も緊急の課題である

ネパールでの地震救援隊は各国から派遣されたが、がれきの中から救助出来る生存者の人数は少ないようだ。現地では、時間の経過とともに健常な被災者が水と食料の不足に悩んでいるようである。

先進国やBRICSレベルでは、怪我をせずに生き残ったものは差し当たり食料調達にはそれほど苦労しないだろう。従って、がれきの中から生存者を救助することや遺体の収容などが、救助隊の大切な仕事だろう。しかし、ネパールのような極貧国においては、緊急の救援と謂えども、怪我をせずに無事生き残った人、更に、家も無事だった人たちのことも考えて、国際支援をすべきである。

ネパールの1人当りGDPは世界172位で約700US$しかない。日常の生活において、既に食料と水が十分なだけ入手出来ないひとがかなりいるだろう。地震後にがれきの中から救助した人の数より、地震後の暴動などで死亡する人が多くならないことを願う。また、空港などの国に入り口まで支援物資を送り込むだけでは、人々の手に渡らないかもしれない。現地の状況に即した、救助と救援を行なってもらいたい。

半年ほど前、NHKのドキュメントで日本では考えられないような情景を観た。道路網も十分にはほど遠いネパールの山岳地帯で、小さい子供達が学校に行く時、河の上の1本のケーブルに懸けられた滑車付きの篭に乗り込み、自分でロープを引っ張って渡るのである。先進国文明とは情報のみでつながった、発展途上前期の国家の姿である。

災害支援も国家の発展段階に応じた体制がとられなければならないと思う。

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