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2015年7月21日火曜日

相撲協会は国際化への決断をすべき

大相撲はモンゴル勢の活躍で何とか興行出来ている。大相撲の外国人依存についてであるが、それを病的体質と考えるか、大相撲の新しいフェーズへの躍進へのステップと考えるかという選択の問題であり、もうそろそろ結論を出す時期に来ているのではないだろうか。病気なら治療を要するし、新しい躍進へのステップと考えるなら、相撲協会の体質から国際化すべきである。

先日のNHKの実況放送中に、解説者として参加していた、元小結の舞の海秀平氏が、「NHKの放映が大相撲の命綱である」との発言があった。NHKの放映は、モンゴル勢の迫力ある相撲がなければ、成立しないだろう。現在の相撲の視聴率は、例えば、照の富士と白鵬の優勝争いなどがなければ、半減するだろう。

国民の殆ど税金といっても良い視聴料で成り立っているNHKの放送でも、低視聴率の放送を続けることは不可能であろう。国技といっても、自称であり、国家が認めた訳ではない。つまり、外国人依存を病気と考える視点を貫けば、その先には廃業しかないような気がする。

考え方によれば、モンゴルやアフリカ、東欧の力士が、日本の力士達に混じって活躍する姿は、国際協調の象徴と看做すことも可能である。差し当たり考えるべきは、国籍問題である。白鵬は、大相撲に多大の貢献をしながら、モンゴル籍のまま一代年寄になれない。北の湖理事長はこのあたりで決断すべきである。日本が二重国籍を認めない以上、母国の国籍を捨てざるを得ない。それはあまりにも過酷な条件である。

昨日の白鵬と逸ノ城の取り組みで、寄り切りで逸ノ城を土俵の外に追いやった直後、相手のあごを右手でぐいっと突き上げた。審判長が苦言を呈するのは当然であるが、協会側も問題の根源をもう少し緊迫感を持って考えるべきである。これまでにも、白鵬の行いに関して、横綱に相応しくないとの評が多く、大相撲の看板に微妙な曇りが生じている。何かにトラブルがあった場合、多くの場合、当事者双方に言い分がある。今後そのようなトラブルを避けるには、双方に解決すべきことがある筈である。

元横綱の朝青龍の時も、トラブルが多くあった。相撲内容は、白鵬以上に素晴らしいもので、異常な引退には落胆した。今後も、モンゴル勢の活躍が期待される中、相撲協会ももう少し国際化という視点で協会の制度を考えて欲しい。横綱審議委員会の委員も、広い範囲から選ぶべきであると思う。

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