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2016年2月12日金曜日

発展がとまり、定常的経済になれば、利子がマイナスなのは当たり前では?

負の利子が導入されてびっくりしている人も多い。しかし、経済発展が終わり、定常的な経済が実現したとしたら、負の利子はあたりまえではないか。

つまり、ある時点で1日働いて対価として金を受け取る。1年後に1日働いた時、以前より多くの仕事が出来るとすると、1日の労働の価値は時間とともに増える。従って、昨年1日働いた分の対価であるお金にも利子がついて、1年後に増加するのは当たり前である。1日(単位時間あたり)の労働の価値が増加することが、経済発展である。

一方、先進国となり経済発展が止まり、1日の労働の価値が1年後も変わらないのなら、昔の労働と交換して得たお金は過去の出来事の対価である分、減少しても不思議ではない。骨董品ではないのだから、古くなれば価値は減るのだ。(補足1)

しかし、1日分の労働がお金に変換された場合、1年後に量(金額)が減少する代わりに、何時でも必要な時に使えるというプラスの価値が、手に入るのである。例えば、食料でもなんでも蓄えることで、一般に時間とともにものの価値は減少するが、何時でも消費できるという価値が加わることに対応する。これが貯蓄の動機である。(補足2)

経済発展している時には、新しいビジネスを始めるというチャンスが多く存在する。その場合、多くの労働力(つまり、お金)を予め投入して、労働の価値を高めるシステムを作れる可能性が高い。そのシステムが完成した時、高くなった労働の対価で、利子付きの負債を支払うことは十分可能である。

以上から、単位労働に対する単価が上昇する場合に、利子がプラスになると理解できる。この説どうだろう。因みに理系人間ゆえ、ケインズの「雇用・利子および貨幣の一般理論」という本は読んでいません。ひょっとして、この本の端に同じようなことが書いてあるとしたら、お許しを。

補足:
1)貸し倒れ相当の利子がつくだろうが、それは今回無視します。
2)この場合、タンス預金は卑怯なことになる。おそらく、遠くない未来にお金は全て電子マネーになるだろう。その場合、お金には日付が打たれる可能性がある。

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