注目の投稿

人類史の本流は中華秩序なのか、それとも西欧型秩序なのか

1)米国が露呈させた中国共産党政権の真の姿と日本の課題   日本が抱えている最重要な課題は、コロナ問題や拉致問題等ではなく、表題の問に対して明確な答えと姿勢を持つことである。短期的な経済的利益に囚われないで、現在が世界の歴史の方向が決定される時なのかどうかを考えるべきである。...

2016年7月15日金曜日

天皇陛下の退位の意思表明について

昨日のテレビ報道や今日の新聞報道により、天皇陛下が退位の意向をお持ちだという情報が流されている。例えば、読売新聞15日朝刊一面、天皇陛下・体力考慮「退位」に関心というタイトルの記事では: “「生前退位」の意向を持たれている天皇陛下が、加齢による体力面の問題でこれまで通りの活動を続けることが難しくなるなか、退位という考え方に関心を示されていたことが、関係者の話でわかった。”という文章にはじまり、天皇陛下による退位の意向が、動機を含めて詳細に関係者の話として書かれている。

しかし、最後の方で:“14日夕の記者会見で宮内庁長官は、「陛下が生前退位の意向を宮内庁関係者に伝えられたという事実はない」と説明した。”と書かれている。

また、別の“政府慎重に対応”というタイトルと、“「有識者会議で議論」案”というサブタイトルのカラムにおいて:“政府は天皇陛下の「生前退位」の意向を踏まえ、皇室典範の改正など対応策の検討を進めていく方針だ”と明確に政府の意志を書いている。

しかし、これも終わりの方で: “菅官房長官は記者会見で「宮内庁でそうした事実はないと言っている」と話すにとどめた。政府関係者が沈静化を図ったのは、憲法が天皇について「国政に関する機能を有しない」と定めており、「天皇陛下の意思を受けて政府が改正を検討すれば問題視される恐れもある」との懸念があるからだ。”
という具合に否定しているのか何なのか訳のわからない文章を書いている。

いったいこれはどうしたことなのか? 政府は官房長官が、「宮内庁長官はそのような話はない」と言っていると発表しているのにも拘らず、宮内庁の別のルートが天皇の意思を聞いて、それを別の内閣官房に伝えて、皇室典範の改正を「有識者会議」で意見を聞いた上で進めるようなのだ。いったい、この国の政治権力はどこにあるのか? 憲法の規定はおまじないの台詞にすぎないのか?

この件について、佐藤優氏が“日本の民主主義の危うさ、マスコミのレベルの低さ”として解説されているので、引用する。 https://www.youtube.com/watch?v=Tkxu3I8r_Hk

0 件のコメント:

コメントを投稿