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2017年4月29日土曜日

今朝のウエイクの感想:北朝鮮問題の本質

1)北朝鮮の今朝のミサイル発射失敗がテレビの報道番組の話題になっている。辛坊さん、「今後アメリカがどう対応するか問題だ」と言った。本当の問題は、「日本が今後どう対応をするか」だと思うが、このレベルの人にはそんな視点はない。解説の宮家氏も橋下五郎氏も同様。米国の方にしか、頭も顔も目も向いていない。米国の新大統領のトランプに、従来と違った対応ができるだろうか。

武田邦彦さんが「大国が小国に圧力をかけるとどうなるか、戦前の日本を参考にすべきだ」と言って、米国の姿勢に疑問を呈した。それは、ゼロから考える科学者の習性から考えて当然の発言である。科学用語をもちいれば、微分法で専門家は考える癖がある。そうではなく、原点から時間積分をした結果の状態(関数)そのものをかんがえるべきだ。原点とは、近似的に近代の歴史が始まった時である。

米国の従来の対応とは、馬渕睦夫さんの“米国により作られた朝鮮戦争”で解釈でき、アジアに混乱のタネをのこして、米国が“世界の警察官”としての地位と利益を得る戦略である。アジアは(勿論日本を含めて)将来の敵と考えることが、これらの戦略の原点である。もっとも危険だった日本を骨抜きにした。今は、急激に危険な国となった中国を念頭に置いている筈。特に、中国と日本の接近は絶対に許すべきではない。それがニクソンとキッシンジャーの戦略だったと思う。https://www.youtube.com/watch?v=koEXjABGggY

ユダヤ資本家のグローバリズムは、白人プロテスタント支配の世界帝国をつくることではないだろうか。ユダヤ人資本家は、知的な人たちであり、ユダヤ教もキリスト教も含めて宗教なんか信じていない。宗教を信じるイスラムや、訳のわからない考え方というか、西洋の論理では理解不能な考え方をするアジア人が、力を持つのは困るということだろう。

それは、彼らが自分たちの視点にこだわるからである。自分たちの苦難の歴史から来た人間不信が底にあるのかもしれない。そして、一神教文化の下に育った人たちは、自分たちの知性を優れたものと考える自惚れがあるのだろう。核兵器を異なった考え方をする人や訳の分からないアジアの人たちに拡散させることは、絶対に避けねばならないと考えているだろう。その考えは、かれらの進めるグローバリズムの文字どうりの解釈とは矛盾する。つまり、グローバリズムというものの正体は、彼らの世界支配という意味だろう。

2)彼らが、北朝鮮の人間は何を考えているのか解らないというだろう。米国を主人と考える日本の多くの人たちも、アジア人であるにも拘らず、同じように「北朝鮮は何を考えているのか解らない」というだろう。しかし、70年前の自国を顧みれば瞭然と見えるにも拘らず、あえてそれを見ようとしないのだ。「米国の脅威と自国(=現在の体制)の安全」が、北朝鮮(金正恩)の頭の中身である。朝鮮戦争の正式な終結と米国、韓国、日本との講和が、北朝鮮を大人しくする方法である。トランプならそれがわかっている筈。

核兵器の完全放棄を条件にすることは、嘗ての日本に照らせば、天皇が戦犯となるかもしれない無条件降伏を条件とすることと同じである。おそらく金正恩の下ではその決断は無理だろう。金正恩は、自分の権力と命が核兵器を放棄した段階で失われることを知っているからである。従って、和平を目指すのなら核開発の凍結を条件とすべきである。

「日本も韓国も核兵器を持てば良い」とトランプは嘗て言った。それは、アメリカンファーストの考えの必然的な結果である。つまり、アメリカンファーストとは、他国に自国ファーストを許す世界体制である。従って、核兵器による国連常任理事国による世界支配という体制の放棄も意味している。同時に、ユダヤ支配層のグローバリズムも放棄することを意味している。トランプが、「おれはリンカーン以降の米国で、最高の大統領になるだろう」と言った意味はそこにあると思う。

日本が22世紀に生き残るつもりなら、トランプのアメリカンファースト路線に協力すべきである。従来のアメリカ支配層に盲従してきた日本の政治、官僚機構、報道の人たちは、自分たちの地位の喪失を恐れて、大統領候補だった時のトランプ氏をキチガイ扱いしてきたことを、国民は思い出すべきである。(素人の意見です。批判等歓迎します。)

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