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2017年9月29日金曜日

視野の狭い独裁者的人物は、停滞期に入った国家のリーダーに相応しくない

1)国家の老齢期或いは停滞期に再興を果たすには強いリーダーシップが必要だろう。しかし、その場合でも周囲の人たちが進んで味方をするレベルの知性と美しさを持つリーダーが必要だろう。他人を排除することのみに優れた能力を発揮するタイプでは、リーダーシップが獲得できても、国家の再興には役立たないだろう。(補足1)

2)最近、日本の将来が非常に心配になってきた。中国、ロシア、米国という強国に挟まれながら、平和ボケの国民は大昔の理想論に縛られている。更に、近くに反日感情を遺伝子レベルで持つ統一朝鮮ができるかもしれないのに、一向に目覚める様子がない。この数日の政治関係のTV番組には、くだらない政治ゲームに興じる人たちの姿が見える。国家の最後の序章を演出しているような気がする。

優秀な政治グループが協力して国を興し、それを引き継いだ者が成熟させ、停滞期に入ってしばらくして、一人の独裁者が国を滅ぼす。それが国家の一生なのだろうか?政治は元々自分の分野ではないが、そのようなことを想像する。

小池百合子氏のやり方を見ていると、都民ファーストとか国民ファーストとか言いながら、結局自分ファーストの様に見える。“しがらみのない政治”を目指すと言っておられるが、その「しがらみ」を“過去の因習や制度に対するしがらみ”と善意に解釈する人が多いだろうが、私には“人間関係におけるしがらみ”という風に見える。

それは観客席からみれば、チャンバラが巧みで頼り甲斐のある親分に見えるが、近づいて内部の様子をみえれば、方々で愚痴とか独り言が聞こえてきそうな風景である。そのような景色は、過去の独裁国におおくあったのではないだろうか。例えば、大躍進運動や文化大革命で疲弊した中国の中心人物が上げられる。https://www.photo-yatra.tokyo/blog/archives/219 また、現在世界を騒がせている北の方の国の指導者もそうである。

今回の希望の党の立ち上げの時、更には、民進党との事実上の合流を決定した際、先に努力していた若狭氏と細野氏への配慮は全く見えなかった。「携帯電話が壊れたとか」言いながらグループ内部への詮索を防ぐ姿が、私には痛々しく見えた。

また、「民進党出身者でも元三権の長の様な方は受け入れられない」と発言した細野氏は、今回の“希望の党ブーム”の火付け役を果たした一人である。しかし翌日には、小池氏は(元総理も受け入れの可否は)総合的に考えて決めるとか言って、細野氏に権力の1%も渡すことを拒否した。

リーダーの目は完全に組織の外に向いており、組織の内への配慮を考える姿勢に乏しい。上に書いたように、危機的状況にある国にはふさわしいかもしれないが、長期的戦略が必要な成熟した或いは老齢期にある国家のリーダーにはふさわしくないと思う。(補足2)

安倍総理にあって小池百合子氏にないと見えるのは、自分には協力者が必要であると考える“自分を客観視できる能力”や(補足3)、協力者となるべき人物を大事にしてチームで戦うというリーダーシップである。小池氏は、大事な場面で側近から裏切られるタイプに見える。それをこれまで多くの党を渡り歩いてきたことが証明していると思う。国難の時にこのような人が国家のトップになる可能性があると考えると非常におそろしい。

補足:
1)今の日本がそのような岐路にあるかどうかは、わからない。以下の人物評も独断と偏見に満ちたものかもしれない。その点は承知しているが、このような文章を書いてアップロードしたいと思う気持ちを抑えることはできなかった。
2)老齢期の国家には複雑なシステムが存在し、それがどのように絡み合って国家の停滞を招いているのかを突き止め、その対策を立てなければならない。仮に優秀な人であったとしても、その作業は一人の能力を超えるだろう。
3)人間には主体としての自己と客体としての自己があると、以前ブログに書いた。https://blogs.yahoo.co.jp/mopyesr/43168099.html 独裁者タイプであまり成功しない人には、自分を外から眺める視点に欠ける人が多いと思う。

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